気になるバイクをピックアップ!vol.17【1/2】
こんにちは。カイザーベルクびわ湖 支配人の岸です。
今日はお客様がヤマハの話題の新型モデルに乗ってご来場くださいましたので、気になるバイクをピックアップします!
【ヤマハ・XJR1300C/レッドバロン可児店のお客様】
今回ご紹介するのは、XJR1300C。
空冷ビッグネイキッドとして一時代を築いたXJR1300に新たな解釈を与えた「スポーツヘリテイジ」というジャンルで、コンセプトからデザインまでをEUヤマハで主導し、それを基に日本でXJRらしさを追求して完成したのがこのXJR1300C!
※海外ではこちらが「XJR1300」として販売され、日本ではこちらのモデルと従来のXJR1300が併売されるという形になっています。
関西弁モードで判りやすく説明すると、日本よりも成熟したオートバイ文化をもつヨーロッパでは…
「最新のSS(スーパースポーツ)は尖がり過ぎてて、デザインも過激やし、ちょっと嫌やな」
「俺昔のバイク好きなんやけど、旧車まではメカ的な自信も無いし…壊れるのは嫌やしなぁ」
「レトロやけど、新しいバイクがあれば安心して乗れてえぇのに…」
という声からヤマハさんが「じゃあヨーロッパで企画して日本のXJRらしさと、伝統的なスタイルで現代的な機能と走行性能を持つバイクを今風の新しいデザインで作ったろ!」
と出来たのがこのXJR1300C!(笑)
いきなりネタから始まりましたが、ここからは真面目に行きましょう!
先のvol.16でご紹介したXSR900も同じジャンルのバイクで、一昔前ならネオクラシック・カフェレーサーと呼ばれていたもののジャンルに今風のデザインを加えたのがスポーツヘリテイジと理解すれば判りやすいかと思います。
まず、このバイクの第一印象は「コレXJR? えらいコンパクトやけど...」
それもそのハズ、まずはノーマルの21Lタンクが、14.5Lに変更。
ボトムラインがえぐられたロングのプラスチック成形の扁平タンクになり、シートレールも10cm縮めシングル風のシートデザインへ変更されている為、昔のロードレーサーのようなスタイルになっているから。
エンジンはXJR1300の大きな空冷エンジン・車格もXJR1300と認識しているのにデザイン力で全く違うバイクに見えるのですから狐につままれたような気分になります。
まずは正面から…
正面から見てこれがXJR1300という風に見えません。
大きなヘッドランプ・光るメッキパーツ・大きな燃料タンク・銀色の大容量マフラーなどビッグネイキッドなら持ってるであろうものが見当たらないからかもしれません。
しかし少し前ならカスタムバイクやショーモデルでなら有り得たデザインですが、これが市販モデルなのですから驚きです。
ハンドルはテーパー形状のアルミ製の艶消しバーでノーマルよりも少しアップライトなハンドルが装着されていました。
次にテールです。
現行のビッグネイキットはLED化が進んだこともありシートカウルが薄くなりましたが、タンデムしやすいようにシート幅は確保されケツ上がりなスタイルが一般的な中、後ろから見る分にはケツ下がりで絞りがきつく、完全にシングルシート。
タンデムは緊急時のみで1人乗りがメインと考えるのが良いかもしれません。
※上記写真にはお客様がシートバッグを取り付けられています。
そしてヘッドランプ。
XJR1300ではΦ220㎜の大口径ヘッドランプが採用されていますが、XJR1300CではΦ180㎜へ小径化されマルチリフレクタータイプが採用されていました。
そしてヘッドライトステーも肉抜きが施された専用品で、更にフロントフォークのインナーチューブにはDLC(ダイアモンド・ライク・カーボン)コーティングが施され作動性の向上が図られていました。
性能が良いのはもちろんですが、正面から見た際にコンパクトに感じたのはこちらの締まった黒いフロントフォークの効果かもしれません。
また、その他に気付いたことはタンク以外は黒・金・銀の配色でまとめられているということ。
そういった配色に対する気遣いもされてデザインされているのでしょうね。
今回はここまで!次回【2/2】もお楽しみに。