名水紀行 第1回「十王村の水」
みなさんこんにちは。カイザーベルクびわ湖の脇阪です。
今回から新シリーズ開幕です。
わたくし脇阪が、カイザーベルクびわ湖のある滋賀県やその周辺に存在する湧水を求めて駆けめぐる、その名も「名水紀行」です!
どうぞお付き合い下さい。
バイク乗りの中にはツーリングの際にコーヒーミルと豆、そしてバーナー台を積んでいき、出先で発見した「名水」と銘打たれた湧水などを使ってコーヒーを飲んで一息つく、なんて言う方もいると思います。
今回、記念すべきシリーズの第1回目は、数多くの歴史的遺産を抱える滋賀県東部の町、彦根市にある「十王村の水(じゅうおうむらのみず)」をご紹介します。
十王村の水は地元でも知る人ぞ知る湧水スポットです。
所在地は滋賀県彦根市のほぼ中部に位置する西今(にしいま)町で、レッドバロン彦根からそんなに遠くない所にあります。
近くには県道206号線が通っております。
歴史的な湧水スポットで、1985年に国が定めた「(昭和)名水百選」の1つに選ばれていますが、今からおよそ300年前の「元禄」の年号の時代から「湖東三名水」の1つとして知られていました。
ちなみに湖東三名水の残りの2つは、「醒井の水(さめがいのみず)」「五個荘清水ヶ鼻の水(ごかしょうしみずがはなのみず)」ですが、機会がありましたらまた調べて行ってみようと思います。
石の柵の中には湧水で出来た池と、お地蔵さんがいる御堂があり、右の方には昔の伝承が書かれた標榜と石碑があります。
右上の標榜にはこのようなことが書かれています。
伝承によると、ここから遠方に嫁いだ女の人がいましたが、子供ができても母乳の出がよくなかったので帰ってきてこの十王村の水を飲んだところ、とたんにその出がよくなったとのことです。
湧水は現在でもひっきりなしに出ており、水を汲んで持って帰ることもできます。
ここを訪れた日にも地元の人々が多く集まり、ペットボトルやポリタンクに水を入れて持って帰っていました。
ちなみに私は、入れ物も何も持ってこなかったので持って帰れませんでした…。
ブログ「名水紀行」シリーズなのですから、汲んで帰って味見くらいはしておくものだったと思っております…。
ちなみにこの十王村の水のスポットは、ここまでの行き方をちゃんと知らないと高い確率で見落とすような小さなスポットで、さらに道幅が狭い割に往来がかなり多い十字路の隣にあるので、バイクやクルマはこの近くにある駐車スペースに停めるようにしてくださいね。
また、湧水スポットの水は、ものによっては濾過したり煮沸消毒した方がよい場合がありますので、汲まれた水を飲むときはご注意下さい。
さて、今回からスタートした湧水巡り「名水紀行」その第1回となる滋賀県彦根市の「十王村の水」特集はいかがでしたでしょうか。
湖国滋賀には上記のような「湖東三名水」の様に、古くから伝わる湧水スポットがところどころあります。
また追ってご紹介差し上げようと思います。
それでは今後ともどうぞよろしくお願いします。