気になるバイクをピックアップ!番外編【1/2】~稚内駐屯地~
こんにちは。カイザーベルクびわ湖支配人の岸です。
今日は7/1より今シーズンの営業を開始した、バイクステーション稚内の原田支配人よりバイク情報が届きましたので番外編をお送りします!
今回ご紹介するのは自衛隊で使用されている偵察用オートバイ!
高速道路SAや一般道で目にする事はあってもお仕事中ですので、なかなか声をかけて取材が出来ないバイク。
自衛隊の関連イベントに行くか施設に行くかしか手段がなく困っていたのですが、以前その話をしていたことを原田支配人が覚えており、稚内駐屯地へ取材に行き、写真を提供してもらえましたので番外編としてご紹介します!
【川崎重工/オートバイ(偵察用)】
こちらのバイクの正式名称は「オートバイ」
「?」
「そのまんまやん!」
というツッコミが入りそうですが…オートバイなんです。
自衛隊の車両というと73式小型トラック・10式戦車など○○式××という年式+車両名(制式化)が思い浮かびますが、部隊使用承認(用途名称のみをつけて「装備」ではなく「物品」として扱い自衛隊で使用して良いという許可を与えたもの)という形で採用されているから車種が変更されてもオートバイなんだそうです。
主に偵察部隊が装備する装輪車で偵察・連絡用に使用され、災害派遣時には四輪車が侵入不可能な被災地域における情報収集にも活躍する働くバイク。
【スペック】
全備重量: 154kg(136kg)
全長: 2,130mm(2,200mm)
全幅: 850mm(820mm)
全高: 1,190mm(1,190mm)
最高速度: 135km/h(メーカー公表無し)
※カッコ内はベース車両
左のサイドカバー部には自衛隊車両についている防衛省の装備品の銘板がリベット止めでついています。
【上記写真下】、こちらの車両は2016年12月製となっており、最新の偵察バイクのようです。
ベース車両はカワサキの闘う4ストKLX250をベースに偵察・連絡任務に必要な専用装備を施した自衛隊仕様に改造されたもの。
ベース車両と何処が違うか見ていきたいと思います。
まずは正面から…
フロントマスクには部隊名・フェンダーの先には陸上自衛隊に配備されているマーク。
そしてOD(オリーブドラブ)色という軍用車両に塗られる塗装が施されており、ベース車と同じくハンドルにはプラスティック製のブッシュガードヘッドとミラー(公道用で演習時は取り外すそうです)ランプ部には飛び石からヘッドランプを守る金網状のヘッドランププロテクター、横倒や転倒時に効果を発揮するであろう大型のヘッドランプガードというハードな環境にも耐えうるオフ装備で武装されています。
気になったのはヘッドランプ右の小型の装備物…
調べてみるとこれは「灯火管制用ライト」というものらしく軍事用車両には普通に装備されているものだそうです。
夜間の作戦や偵察等でヘッドランプをつけていると敵に見つかってしまう為、灯火管制時に暗く僅かに見える程度の明るさに抑えられたライト。
もちろん裸眼でこのサイズだと見えないのですが、このわずかな光で暗視ゴーグルを着用すると運転できるそうです。
次は1枚目の写真の右側面。
写真をズームUPしてフレームを見てみると、自衛隊専用装備で増えた重量を補い、専用のガード取付けに必要なステーの増設や過酷な環境で使用されるバイクとあってフレームの補強も入っていました。(矢印部分)
きっと見えない部分も補強されているかもしれませんね。
なぜ違いに気付いたかというと私は昔M250S(スズキOEM車両のDトラッカー)に乗っていたからです。
次に左側面。
こちらでベース車両と違うポイントはサイドスタンド。
よく見ると補強され、接地部分が大型の物になっており不整地でも問題なく使えるようになっていました。
そしてもう一つ気になったのは、バイク乗りなら気になるキャリア部においてあるヘルメット(笑)
こちらのベースはアライのトライアル用ヘルメットでcLc素材を採用した超軽量コンパクトモデル「ハイパーT」
なぜ知っているかというと以前、北海道に行った際にフェリーの中で知り合った自衛隊隊員の方に現物を見せてもらったことがあるから。
見せて頂いたものには無線機用と思われるステーなどがついている自衛隊専用品でしたが、ステーや色以外は一般品と同じく走行風を取り入れる「Vラムインテーク」「ベントスリット」のあるもの。
余談ですがこのヘルメットは公道で使用するもので演習時などは防弾機能のある専用のヘルメットを被るそうです。
と、今回はここまで!次回は装備品を中心にご紹介していきたいと思います。
次回【2/2】もお楽しみに。