気になるバイクをピックアップ!番外編【2/2】~稚内駐屯地~
こんにちは。カイザーベルクびわ湖 支配人の岸です。
今日は前回に引き続き自衛隊偵察用オートバイの装備品を中心に見ていきたいと思います。
まず見て驚いたのはメーター周り…
これはFIになった現行車両のタコメーター付きのメーター!?
以前、私が高速道路のSAで見かけたものはアナログメーターのキャブレター仕様だったのですが、最新型の偵察オートバイはFIに進化しているようです。
このメーター周りの写真を見るまでは気が付きませんでしたが、確かにシュラウドやサイドカバーは現行の形状をしています。
テールカウルが尻下がりの初期型の形状をしていたので、全く気が付きませんでした(汗)
個人的にハンドル周りで気になっていたのはアクセル部分…
よく自衛隊の演習で立ち乗りをして小銃射撃をしている写真や動画を見かけるので、何かアクセルを固定するレバーか何かがあるのではないかと写真を拡大して探してみたのですが特にそういった特殊な物はなくノーマルのようです。
あの立ち乗りは機械的な仕組みで成立しているのではなく隊員さんの日々の訓練の賜物で操縦技術のようです。
またシュラウド部分にはOD(オリーブドラブ)色とマッチするよう目立たない黒色のKawasakiロゴ(詳しい方にお話を聞くと視認性をさげる為に目立たない色にするサブデュード化というそうです)となっていました。
昔、私が見た旧仕様はKLXと大きな黒色のロゴがありましたので採用年式によってステッカーも違うようです。
次に如何にも強そうな足元のフロントガード。
通常のガードはフレームと一体式のウォーターポンプを守る程度の小さなものが下部にあるのですが、これでは心もとないとアンダーカバーを取り付けていらっしゃるオーナーさんも多いと思います。
この偵察オートバイではさらにその上から太いパイプの大型フロントガード+鉄板という専用装備が奢られています。
災害現場や戦場での過酷任務・不整地走行に耐えられないといけない任務を背負ったバイクですから、任務遂行のためにはバイクと乗員の安全を確保するには必須の装備ですよね。
オフロード車で山や道なき道を爆進すると木の枝や同走する車両からの飛び石や障害物などから隊員の足を守れるように鉄板があるのだと思います。
そしてこの偵察用オートバイならではの装備として無線機ラック付のリアキャリアと車体ガード!
車体ガードには前回ご説明した灯火管制ライトの操作スイッチが配置されています。
この車体ガードは上部はフレームに直付けされたキャリアに、下部はシートフレームの専用ステーに固定されていて下部には筋交いと補強の入った強固な作りでちょっとやそっとでは曲がったりすることはなさそうです。
そしてリアキャリアはフラットなものではなく箱状のものが採用されており積載性だけでなく利便性(演習では後部の隊員さんが後向きに座り身体を支えるグリップとして使用して小銃構えたりしています)を考慮した作りに…
また右側には偵察や連絡任務には欠かせない軍用無線機を乗せる為の大型ラックが装備されているのですが、サイズが大きく、アマチュア無線免許を持っている私個人的にはどのような出力のものが搭載されているのか気になってしまいました。
そして反対側の左にはハシゴ状のガード下にはベース車両よりも大型の小物入れがあります。
それ以外には特に何もついておらず、ネットで演習画像をみているとバイクを盾にして射撃する際は左側面を下にしているのでその兼ね合いもあるのでしょうか?
そして最後の写真…
この写真を見て何か違和感を感じませんか?
車体を垂直に立ててあるのですがアクスル部分ではなく…
なんと!リアガードで固定されています。
スゴイ固定の仕方ですよね。
リアガードに強度があるから出来るのはもちろんですが、この偵察オートバイはヘリコプターやゴムボートなど色々なものに搭載されるので、このような固定方法も考慮されているのかもしれませんね。
目的をもって運用されている働くバイクというのは実によく考えられて設計されており見ていて楽しいですね。
また面白いバイクネタを見つけましたら、このコーナーで紹介していきますので、次回もお楽しみに。
最後にバイク取材に行って頂いた原田支配人ありがとうございました。
~お知らせ~
今回の取材に協力頂いた原田支配人はバイク好きの楽しい支配人です♪
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