戌年なら行かねば!神犬小石丸が祀られる大瀧神社【2/2】
こんにちは、カイザーベルクびわ湖 支配人の岸です。
今日は先日からの続きで大瀧神社に参拝へ向かうところからスタートです!
さて拝殿で参拝を終えた後は大瀧神社の本殿に参拝です。
こちらの神社は古来多賀大社の末社、もしくは奥宮と考えられてきたようです。
ご祭神は高龗神(タカオカミノカミ)・闇龗神(クラオカミノカミ)で、湿雨を司り水脈を主宰し、農作物の生茂繁殖の道を補助し給う神様(犬上川に宿る水の神様)。
そしてこちらの社殿の創立年代は大同2年(807年)坂上田村麿将軍の願いで建立されたものといわれています。
ここで気になったのは織田家や井伊家なら滋賀という土地柄わからないことはないのですが、大瀧宮の看板に葵の御紋が入ってるということ。
気になったら即調べてみる。
これ基本ですね。
調べてみると寛永15年(1638年)徳川家光公により修復されて現在に至るそう…
まさか滋賀で徳川家の話が出てくるとはビックリ!
なので葵の御紋がはいっているのですね。
納得しました。
と、気になることが解消したところでさっそく参拝!
こちらの本殿に向かって左に境内末社の大雷神社、そして右に今回の戌に関係する境内末社の犬上神社があります。
なぜ大瀧神社が犬上の犬神社と言われるかというと、この犬上神社の伝説に基づきます。
【縁起】
犬上川の流域に大蛇が住みつき、人々に災いをなしていた状況を見た日本武尊の皇子「稲依別王」が、大蛇退治をする為に一緒に暮らす愛犬「小石丸」と共に、犬上川に分け入るも大蛇は中々姿を見せず山中を歩き回るうちに疲れ果てて川の畔に立つ巨木の傍らで眠りについてしまいました。
暫くすると、小石丸が激しく吠え始め、目を覚ました稲依別王は小石丸をなだめ又眠りにつこうとするも吠えるのを止めず。
眠りを妨げられた稲依別王は怒り、刀で小石丸の首をはねてしまいました。
すると、はねられた小石丸の首は梢に向かって飛び上がり、何者かと戦う気配がしたかと思うと大蛇の首に噛みついたまま川に落ちていきました。
梢から稲依別王を襲おうとした大蛇にいち早く気づいた小石丸が危機を知らせようと吠えていたのです。
小石丸の活躍により大蛇を倒した稲依別王ですが、小石丸の首をはねたことを大いに悔み、そして悲しみ、この地に犬胴塚を造り小石丸を弔いました…
という悲しいお話。
先程の手水舎の裏にある階段を登ると犬上神社に参拝できるようになっており右側の入口から中へ…
こちらが今回の稲依別王の愛犬「小石丸」を祀る戌年の守り神。
そして犬をはじめとするペットの守り神でもある大瀧神社内の犬上神社。
さっそく、戌年を平穏無事に過ごせるよう、また厄災からカイザーベルクびわ湖を守って頂けるよう参拝してきました。
参拝が終わった後は大蛇ヶ淵にある「小石丸を呼ぶ木」と呼ばれる稲依別王が小石丸を両手を広げ呼び寄せるように立つ神木を見てきました。
なんでもこの木はペットとその飼い主に幸せを与えるパワースポットとして有名なんだそうです。
そしてこのご神木の前に広がる岩瀬は上流にダムが出来るまでは、「大瀧」の名に恥じない堂々たる瀑布だったそうで、伝説の中で大蛇と一緒に落ちていった場所だそうです。
対岸には大蛇を倒した稲依別王を恩人として、大蛇ヶ淵に神犬小石丸と共に祀られている祠があります。
また周りには遊歩道が整備されており祠の他に一筋の滝があったり岩場の間を流れるとてもきれいな清流あり景勝地といわれるだけあり思わず写真を撮ってしまう絶景が広がります。
地元の方にお話しを聞くと、春は桜、夏はとても涼しく、秋は紅葉を楽しむことができるのでオススメとの事。
一通りの参拝と見学が終わり、入口の鳥居から県道226号線を挟んだ向かい側に、伝説にあった犬胴塚があり、その塚に植えられたという犬胴松がありこちらも参拝して帰路につきました。
近くには「河内の風穴」「多賀大社」「金剛輪寺・バイク地蔵」「西明寺」「百済寺」などありますのでこちらの戌年にちなんだ大瀧神社をツーリングコースに組み入れられてみては如何でしょうか?
参考にしてみて下さいね。
今回はここまで!
次回もお楽しみに。