カイザーベルク びわ湖 BLOG

気になるバイクをピックアップ!番外編 ~新名神・鈴鹿PA~【2/2】(グルメ探訪 第26回)

こんにちは。カイザーベルクびわ湖 支配人の岸です。
今日は少し遅くなりましたが、前回の続きで もう1台の24時間耐久レースマシンをご紹介します。
 
2台目はCBR1000RR(2019-SC77)EWC耐久仕様。
 

IMG_7022e.jpg

 
先の1台目CBR1000RRで2018年ル・マン24時間耐久レース初優勝を飾ったF.C.C TSR Honda France。
 
ル・マン24時間耐久レースの次は、スロバキアリンク8時間耐久レース。
 
ここから使用されているマシンが、先代モデルのSC77をベースにしたこのCBR1000RR SP2のEWC耐久仕様。
 
フルモデルチェンジで満を持して登場したこのマシンは、推定馬力は非公表ながらも明らかにストレートが速くなっており、そのままの勢いで史上初の日本チームによる2017-2018FIM EWC世界耐久選手権シリーズチャンピオンに輝きました。
 
翌2018-2019シーズンは、連覇を狙い開幕戦のボルドール24時間と第4戦オッシャースレーペン8時間で2勝を挙げ、第3戦スロバキア8時間では3位表彰台、最終戦鈴鹿8耐では4位入賞しましたが、連覇を果たせずランキング2位。
 
そして今シーズン2019-2020FIM EWCの開幕戦ボルドール24時間は、まさかのリタイア。
 
というのがこのバイクのもつストーリー。
 
第2戦は昨年12月。
 
東南アジアで初開催となるセパン8時間(鈴鹿8時間耐久レースのトライアウトを兼ねています)を終えたところでコロナ禍の影響が出てきてしまいます。
 
4月に予定されていた2020年ル・マン24時間耐久レースは8月無観客開催として延期。
 
その後に予定されていた鈴鹿8耐も、一度は延期されましたが中止になってしまいました(泣)
 
今年の夏はライダーにとっても辛い夏になってしまいましたが、今は早くコロナ禍を終息させて来年こそは8耐を楽しめるように感染症対策をしっかり行なっていきましょうね。
 
 
 
それではバイクを見ていきましょう。
 
ベースとなるのは前回ご紹介したモデルから1世代新しくなったSC77型。
 
10年ぶりのフルモデルチェンジとなったこのモデルから、近代SSならではの電子制御化が推し進められています。
 
・慣性計測ユニット(5軸IMU)
 
・IMU連動コーナーリングABS
 
・トラクションコントロール(9段階)
 
・ウィリーコントロール
 
・パワーセレクター(走行特性変更)
 
・セレクタブルエンジンブレーキ(スロットルを開いてエンジンブレーキを緩和する機能)
 
・電子制御スロットル(フライ・バイ・ワイヤー)
 
またエンジンは圧縮比向上・カムシャフトの見直し・バルブタイミング・リフト量の見直しで750rpmの高回転化・13馬力ほど出力が向上しています。
 
そしてこの型のアイコンは、なんと言っても逆スラントでシャープな目つきになったLEDヘッドライト。
 
横から見るとエラのように見える反射板がなんとも言えずイカツイ。
 
こちらの耐久レーサーでは外観からは判断できませんでしたが、きっと明るいタイプに交換されているのでしょうね。
 

IMG_7024f.jpg

 
そしてクランク部にはGB Racing製のエンジンガード
 

IMG_2112a.jpg

 
足回りは前回紹介したCBR1000RRと基本は同じですが、ブレーキキャリパーが新しいタイプのラジアルマウントキャリパーになっていました。
 

IMG_7036-1b.jpg

 
そしてこちらが後姿。
 
現代のSSベースということもあり、テール周りはとってもスマート!
 
Rサスペンションの上には尾灯?らしきものがついていました。
 

IMG_7220a.jpg

 
耐久レーサーはMotoGPとは違って外観が市販車に近く、親しみが持てて良いですよね。
 
長時間速く走り続けて、それでいて壊れない・修理もメンテナンスもしやすいようになっているので、ご自身のバイクカスタムの参考になる部分もあるかも知れません。
 
今回ご紹介したマシンは記事の取材を春に行なっていたので現在は鈴鹿PAになく、現在は鈴鹿市役所1階市民ロビーに移動し、8/31(月)まで展示されています。
 
ご興味を持たれた方は見学に行かれてみてはいかがでしょうか?
 
ちなみにル・マン24時間耐久レース(8/29~8/30・最終戦)で、最新モデルをベースにしたニューマシンCBR1000RR-R(2020-SC82) EWC仕様がレースデビューする予定となっています。
 
 
 
今回のバイク紹介はこの辺りにして【2/2】ではレギュレーションを少しご紹介します。
 
ちなみに今回ご紹介したCBR1000RR(2019-SC77)EWC耐久仕様は前回ご紹介したマシン同様にゼッケンは5番です。
 
EWC耐久レースには2つのクラスがあり、そのクラスによってゼッケンやフロントライトの色が違うので一発でクラスがわかります。
 
【フォーミュラーEWCクラス】
 
ゼッケンナンバーのプレート黒・フロントライト色が白色
 
外から見る分には市販車に近い耐久レーサーにしか見えませんが、見えない中身(特にエンジン)などは別物のメーカーも参戦する本気のクラス
 
最低重量:175kg
 
改造範囲:フォーク・ダンパー・スイングアーム・ブレーキ・ラジエター・エキゾースト・エンジン・燃料タンク(最大24L)・クイック給油装置・クイックタイヤ交換装置・ホイール
 
【SSTクラス】
 
ゼッケンナンバープレート白・フロントライト色が黄色
 
こちらは改造範囲が狭く、プライベーターの参加が多い・市販車に近いのが特徴
 
最低重量:168kg
 
改造範囲:ダンパー・ブレーキ・ラジエター・エンジン(インジェクション・クラッチ強化・燃料マッピング・エキゾーストサイレンサー交換など)・燃料タンク(最大24L)・クイック給油装置
 
耐久レース中にはマシントラブルはつきものですよね。
 
殆どのパーツは交換可能ですが、決勝レース中は唯一フレームとエンジンケースは交換できないことになっています。
 
ですので、上記のようにクランクケースがしっかりガードされている訳です。
 
前回の記事・今回の記事を耐久レースをみる際の参考にしてくださいね。
 
今回はここまで!次回もお楽しみに。
 
 
 
追伸
 
ちなみに現在の鈴鹿PAはどうなっているか気になり、最近もう一度遊びに行ってきました♪
 
現在は「マクラーレンF1 MP4/7」に展示車両が変更されました。
 

IMG_7878b.jpg

 
アラフィフ世代には堪らない音速の貴公子セナ様の愛車❤
 
今のF1と違いコクピットのガードもなく、タバコメーカーがスポンサーという懐かしい時代のF1。
 

IMG_7877a.jpg

 
こちらもツーリング途中に立寄れば盛り上がること間違いなし!
 
 
 
そして、せっかく来たので鈴鹿PAの名物料理2品目をご紹介したいと思います。
 
今回ご紹介するのは「焼肉のみさき屋 ぼつ焼き丼」
 
お値段は780円。
 

IMG_7879c.jpg

 
ご当地有名店「焼肉のみさき屋」さんとコラボして作られた丼で、数量限定のメニュー!
 
ぼつ焼きとは豚のハラミ(横隔膜)で、歯ごたえのある食感が特徴。
 
甘辛いタレと丼に添えられているキムチとの相性も抜群で、ビールが飲みたくなる旨さ(語彙力)
 
以前にご紹介した「鈴鹿 墨味噌ラーメン」と合わせて食べてみてはいかがでしょうか?
 
ツーリングプランの参考にしてくださいね。

バックナンバー