びわ湖だより vol.56
こんにちは。カイザーベルクびわ湖の高木です。
本日は にわかに春めいてきた当施設の出来事をお伝えします。
前回のびわ湖だよりでは「しぶき氷」を観測できましたが、早朝に氷点下まで冷え込むことも少なくなってきた印象です。
その影響もあってか、朝方の比良山系が幻想的な雰囲気を出していたので撮影しました。
山頂とその麓での気温差が大きいと霧や雲が地表に発生し、このようなグラデーションを作り出すとのこと。
色彩鮮やかな花の季節は言うまでもありませんが、冬の自然が織りなす静かな芸術を体感するのもまた趣き深いものですね。
陽が昇り暖かくなってからは施設備品の塗り直しを行ないました。
夏に琵琶湖からの湿気で苔むしてしまう当施設、そのままですと見栄えも悪く足を滑らせてしまう危険があります。
その為 毎年この季節に防腐剤を使用し塗り重ねていっています。
本館前にある階段の壁も、真っ白に塗り直しました。
やや緑かかっていたのが明るい印象になりましたね。
比良おろしの風雨をもろに受ける酷環境の当施設ですが、このように維持管理をしてお客様に気持ち良くご利用いただくための準備を進めています。
作業中に本館裏から「ピーピピピッ」と元気な声が。
こっそり覗いてみると、ツバキの木にウグイス色のまんまるい生き物が!
「まさかウグイスか!?」
とカメラを構えて1枚。
目の周りに白い模様・・・メジロですね。
寒い季節になってエサが少なくなる為、ツバキやウメの花の蜜を吸いに来るそうです。
当施設の野鳥図鑑で調べてみると、ウグイス色とも言われる鶯(ウグイス)は実際には黄緑ではなく茶色に近い色なのだそう。
まだお目にかかれていないので勉強になりました。
最後にご紹介するのは、ついに撮影できた比良山系のトワイライトバージョン!
徐々に日照時間が伸びてきたおかげで、撮影準備中に陽が沈んでしまっていた私にもようやく撮影チャンスがやってまいりました(笑)
朝とは異なり今度は山ではなく空に橙色のグラデーションがかかり、冬の澄んだ空気のおかげで優しい色合いの夕陽を見られました。
以上のように2月の当施設の様子をお届けさせていただきましたが、いかがでしたか?
先日発表されました緊急事態宣言の3月7日までの延長を受けて、該当府県に隣接する滋賀県も予断を許さない状況が続いています。
自粛続きで鬱屈としてしまう日々にならぬように、当施設からの素晴らしい景色と可愛らしい生き物を写真にてお届けしました。
次回もお楽しみに!