趣味全開!戦闘機撮影ツーリング(岐阜)
こんにちは。カイザーベルクびわ湖 支配人の岸です。
今日はいつもと趣向を変えて趣味全開のツーリングに出かけてきました。
今回の目的地は各務原市の「航空自衛隊 岐阜基地」の近くにあるお客様から教えていただいた戦闘機撮影スポットで、間近で迫力のある写真が撮れるという場所です。
本当は3月17日にファントムラストフライトの写真を撮りに行く予定でしたが、たくさんのご来場があり断念(スタッフに「お休みして撮影に行く」と提案したら、駄目です!働いてくださいと言われました)していた経緯もあり、黄砂も少なく晴れ・降水確率0%ということで戦闘機撮影ツーリングを決行することに。
最近は春を感じるお花ばかりを追いかけていましたので、気分転換です。
本当は大型撮影機材が積載できて三脚搭載のクロスカブで朝早くに出発の予定でしたが、寝坊したので撮影機材をリュックに詰め込みVFR800Fで行くことにしました。
寝坊トラブルはあったものの、今回の戦闘機撮影スポットは昨年の秋に下見にまで行っているので、事前準備も完璧な私にしては珍しいパーフェクトなツーリング計画♪
ということでいざ出発!
さざなみ街道を北上して国道8号から国道21号へ。
飛行機の撮影は飛んでくるまでひたすら待つしかなく 撮影に入ったら動けないので、先に昼食をとることにしました。
やって来たのは、バイク乗りのマスターと女将さんが営んでおられる「二十麺創」さん。
注文したのは人気メニューの季節限定「冷やし中華(850円)」
ランチタイムにお邪魔したこともあって大盛り無料(通常+120円)!
こちらでの私のお気に入りはスタミナラーメンと天津飯ですが、この季節限定「冷やし中華」は昔懐かしい醤油タレに酢が程よく効いていており美味しい!
今季初「冷やし中華」ごちそうさまでした♡
腹ごしらえも終わったところで、次の目的に向けて出発!
目的地に向かっている最中に上空では戦闘機が飛行しておりました。
お目当ての戦闘機撮影ができそうです。
※訓練や実験が無い日は飛んでいない日があるのです
国道21号を各務原方面に走ること30分。
やって来たのはお客様に教えていただいた「空の森運動公園」
岐阜基地の西側に面するこちらの公園は、着陸する航空機を撮影できる飛行機撮影好きには有名な公園なんだそうです。
とても緑が豊かないたって普通の綺麗な公園で、駐車場の前にある広場が撮影スポット。
サッカーで遊んでいる若者や犬の散歩をしているご婦人がおられる中、周辺には撮影待ちのカメラマンがキャンピングチェアで飛行機待ちをされていました。
背中に背負っていたリュックから撮影機材を取り出し準備完了!
飛行機待ちをしているベテランのカメラマンさんに撮影スポットをお伺いすると、中心の建物と右側の間【写真左下】から滑走路にアプローチしてくるのでそこを見ておけば大丈夫とのこと。
おっ!さっさく1機降りてきました♪
これは「T-400」ですね。
こちらの機体は輸送・救難などに使用する多座席型航空機の基本操縦練習機。
ジャンボジェット機の着陸は撮影したことはありますが、小型の戦闘機着陸を撮影するのは初めて。
ということで、戦闘機を撮る前に練習です。
ファインダーで見ていると遠くにいる時はゆっくりに見えるのですが、近くに来ると急に大きくなり速い(汗)
ワンショットで狙うと翼が切れてしまう...なかなか難しいですね。
それにしても、操縦席のパイロットが見える距離で着陸写真が撮れるのは素晴らしい。
教えてくださったお客様に感謝です。
本番の戦闘機撮影に向けてどんどん練習練習!
次に降りてきた川崎重工の小型ジェット「Cesna 525 CitationJet」をパチリ☆
あぁ…また切れてしまった。
何機かで練習をしていたら、シャッターを押すタイミングや連写で撮った方が良いパターンなどが判ってきました。
撮影の練習をしていた飛行機は実験飛行や戦闘機訓練と関係ない飛行機。
岐阜基地は日本国内で現存する飛行場では最も古く、防衛装備庁の岐阜試験場でもあるので航空機の装備品に関する試験を行なう部隊「飛行開発実験団」の拠点ということもあり、最新の戦闘機から現役の戦闘機までが見られます。
さらにメンテナンス工場もあるので航空自衛隊で運用されている全ての航空機の他、ヘリポート・ヘリ用ハンガーもあるので県警航空隊や防災ヘリも見られる場所なのです。
先程撮影場所を教えてくださったベテランカメラマンさんに再度お伺いしたところ、岐阜基地では朝から夕方にかけて1st・2nd・3rdと呼ばれる基本3回の訓練タイムがあるそうで、私が到着した時点で2ndまで終了しており3rdまで待たなければいけないそう。
日によっては2ndで終わる日があったり、風の関係等で滑走路を逆に使用する離陸側になったりすることもあるらしく、飛んでいったら1時間は帰ってこず、遅くとも16:40までには全ての戦闘機が基地に帰ってくるとのこと。
3rdが始まるなら15:00頃とお伺いしましたが、15:00を過ぎても東側から離陸する音が聞こえない(汗)
ベテランカメラマンさんからは「もしかしたら今日は終わりかも?」
「そ、そんなぁ~」(泣)
と言っていたら15:29に1番機が離陸する音が!♡
ギリギリのタイミングでしたが戦闘機撮影はできそうです。
しばらくすると地響きのような轟音が辺りに響き渡り、何事かと空を見上げると「ハイレートクライム」という垂直に近い角度でアフターバーナーを全開にして急上昇するF-2戦闘機が。
あまりの急上昇する速さにカメラが追いつかない…この後も2機が「ハイレートクライム」を行ない3連チャンで迫力満点でした。
そして全ての飛行機が離陸する音を聞き終えた後は、1時間の帰投待ちタイム。
そして1番機が予定より5分早く帰ってきました!
これはブルーインパルスでも使用されている「T-4」
日本で開発された川崎重工製の亜音速ジェット機で、中等練習機として用いられる機体。
先程まで練習していたのでカッコ良く撮れました♪
この後も続々と飛行機が帰ってきます。
着陸するものやタッチ&ゴーしてから着陸する機体もあり、お祭り状態です。
撮影に夢中になっており気づきませんでしたが、ふと周りを見渡すとカメラマンがたくさん!
ボール遊びをしていた少年や犬の散歩をしていたご婦人まで特大のレンズのついたカメラで撮影していました。
みなさん撮影待ちの方々だったのですね(笑)
夕暮れ時でどんどん暗くなる中、北側から真っ黒な雲が近づいてきてとうとう雨が降ってきました。
今日は晴れ予報だったはずなのに、なぜ私がいる各務原上空だけ雨。
どうやらお得意のスポット雨男パワーが炸裂してしまったようです。
それでも諦めずに撮影を続行していたら、南の空からF-15戦闘機が帰ってきました!
大きく旋回して建物の間から出てくるかと思ったら…
急旋回して目の前に!
「おおおおおっ!近い」
撮影した写真がこちら。
あの大柄な機体がこんな急旋回をしてくるとは思いませんでしたが、流石は日本を代表する戦闘機 スゴイ性能です。
この後もたくさんの着陸写真を撮影できました。
その中で最後にもう1機紹介させてください。
それは私の大好きなF-2戦闘機♡
通称「ゼロ・バイパー」
平成のゼロ戦と呼ばれている三菱重工業が改造開発した純国産の機体。
なぜ「ゼロ・バイパー」というのかというと、ベースとなったF-16戦闘機の米国愛称「バイパー(くさり蛇)」に日本での運用開始が2000年10月だったので末尾の0と零式艦上戦闘機(ゼロ戦)のゼロをつけたと言われています。
話が逸れましたね。
今回撮影できた機体の両翼には大きな積載物が。
この状態で先程みた「ハイレートクライム」で急上昇をしていたのですから、すごいパワーです。
この後は基地に着陸していきました。
訓練?実験飛行?ご苦労さまでした。
着陸が全て終わったところで、今日の戦闘機撮影ツーリングは目的達成!
あれだけいたカメラマンの皆さんも一斉に撤収。
さて、帰りますか雨の中を(泣)
晴れ予報を信じてレインスーツを用意していなかった私は、濡れては困る機材をゴミ袋に入れて水没対策をして帰路につきました。
各務原市内ではしっかりびしょ濡れになり、春なのにグリップヒーターをつけて帰る羽目になりました。
大垣に入る前には雨が止みゼロスグラブウィンター・バイクウェアも乾き安心したのも束の間、近江八幡市内でもう一度ガッツリ雨に降られる始末(笑)
なんとかツーリングタイム内の20:00にびしょ濡れで帰宅。
最後にグダグダのオチがつきましたが、目標としていた戦闘機撮影もできて楽しいツーリングとなりました。
飛行機好きのお客様がおられましたら、撮影に行かれてみては如何でしょうか?
PS
次回撮影に行く時は、今回撮影できなかったF-35Aステルス戦闘機・青空バックの戦闘機写真・愛車と戦闘機のコラボ写真に挑戦したいと思います。
撮影される場合はスマホでも撮影が可能(大きく撮ることは難しい)ですが、私が所有している高倍率コンパクトカメラ(ネオ一眼)や一眼レフ(300mm相当のレンズ推奨)をご用意されると良い写真を撮れますよ。
【観光情報】
●空の森運動公園
場所:岐阜県各務原市鵜沼朝日町1丁目107-1
当施設からの距離 / 時間:97km / 約90分