気になるバイクをピックアップ!番外編 ~新東名 新清水SA~
こんにちは。カイザーベルクびわ湖 支配人の岸です。
今日はお客様にご協力をいただきまして最新モデルの取材に成功しましたので、「気になるバイクをピックアップ!番外編」をお届けします。
お目当ての最新モデルがあるのは新東名の新清水SAクシタニパフォーマンスストア。
6/15まで私の大好きなハブセンターステアリング車両の「bimota TESI H2」と「Vyrus984C32V」が展示している情報を仕入れたのですが、静岡は遠い(汗)
そんな話をお客様としていたら、お仕事で関東方面に行くので新清水SAにお立ち寄りしていただけることになり、とっても素敵な写真を撮影してくださったのでそちらの写真を使用してご紹介したいと思います。
取材のご協力ありがとうございました。
まずは「Vyrus984C3 2V」から。
Vyrus(ヴァイルス)はハイエンドスポーツバイクのメーカーで、元ビモータのエンジニアであったアスカニオ・ロドリコが設立。
テージ1Dの魂を引き継いで開発発表したのが、ハブセンターステアリング機構をもつ「Vyrus984C3 2V」
こちらの車両は2003年にビモータ初のOEM車として「TESI-2D」としても発売されていました。
※過去の記事においてTESI-2Dを取材しております。詳しくはこちら⇒【https://www.redbaron-kaiserberg.jp/biwako/blog/2016/12/23-5.html】
職人の手により丁寧に作られたバイクで、CNCアルミニウム製ダブルサイドオメガフレームにドゥカティの空冷1078ccデスモドロミックLツインを搭載したスーパーネイキッド!
フェアリングはタイプ2のアルテックス仕様のようです(タイプ1はカーボンファイバー)
写真は車体右側からなので分かりづらいですが、フロントマスクの横にはエアクリーナーに繋がる巨大なエアダクトがついています。
中抜きされたオメガフレームからスイングアーム・タンク・シートが生えているようなデザインで、走る為に必要なもの以外重量増に繋がる加飾が何もされていない為 乾燥車重は僅か157kgと250ccクラス並の重量に53Kw(≒72PS)のLツインエンジン搭載ですから、スペックだけで楽しく乗れることが分かりますね。
コクピットはアメリカのオートメーター社製タコメーターを中心に添えた必要最低限のシンプルな造り。
フロントブレーキはTESI-1Dと同じくフロントキャリパーが下側に配置されたブレンボキャリパー(OPでラジアルマウントキャリパーに変更可能)にΦ320mmのフロ―ティングダブルディスク、リアブレーキはブレンボキャリパーにΦ210mmのリジットディスクという組み合わせでした。
車両のワンポイントとなっているL字に見える金色(オレンジ?)のラインは、ステアリングの操舵に使われるハブステアのロッドです。
こちらで展示してあった車両は中古車らしく、本体価格5,830,000円(税込)のプライスがついていました。
庶民感覚で考えると「最新のCBR1000RRRとYZF-R1Mが2台新車で買えるじゃないか」と思いましたが、こちらの最上級モデルにあたるVyrus987 C3 4V(167PS・乾燥重量159kg・最高速295km/h・1200cc)ですと新車本体価格は11,858,000円(税込)するそうです。
郊外にちょっとした家が建つ金額ですね(汗)
流石ハイエンドスポーツメーカーのバイクです。
でもスポーツバイク好きなら、一度こういうバイクを所有してみたいと思うのも事実。
とりあえず年末ジャンボ宝くじを買うしかないですね(笑)
次にご紹介するのは私が一度実車を見てみたいと思っていた話題のニューモデル「bimota TESI H2」
こちらの車両は、EICMA2019で復活を遂げたビモータがカワサキのバックアップを得てスーパーチャージドエンジンを搭載するTEDIを発表して2020年からデリバリーが始まった最新のハブステアモデル。
エンジンは現行のニンジャH2と同じ231PS(ラムエア過給時242PS)を発生する最新のスーパーチャージドエンジンが採用されており、歴代のハブステアモデルで最強を誇る1台といっても良いのではないでしょうか?
今回こちらに展示されていたのはトリコローレの新車で、2020年の生産台数が250台(月産20台)のプレミアムモデルということもあり、スクリーンの下には30/250のシリアルプレートがついていました。
H2と共通のLEDランプがマウントされたモノアイなフェイスが迫力満点!
ミラーはH2で採用されているものと同形状の、空気抵抗が少なそうなミラーステーが羽根のようなウインカー内蔵タイプが採用されていました。
気になる車両重量は244kgと、同じエンジンを搭載するスポーツツアラーのH2SX(260kg)に比べても約16kgも軽く、スポーツモデルのH2(238kg)より6kg重い程度。
外装はほぼカーボン、ステップを始めとするステー類・トップブリッジ・スイングアームなどは全てアルミビレット、足回りは鍛造アルミホイールで 組み合わされるフロントブレーキは最新のブレンボ製ラジアルモノブロックキャリパー「Stylema」にΦ330mmのセミフロ―ティングダブルディスク、リアブレーキはブレンボキャリパーにΦ220mmのシングルディスクという組み合わせになっており、ビモータらしい高級な造り。
メータはH2と共通のものが採用されており、コクピット周りには特に変わった点は見られなかったもののアッパーカウルの横には迫力満点のドライカーボン製ウィングレットが配されておりました。
最近のSSモデルにはウィングレットが標準装着されているものが増えましたが、こちらの TESI H2に採用されているものはとても大きく、270km/hで18kgのダウンフォースを発生させる代物だそうです。
下回りの写真を見て気づいたのですが、TEDIと言えばの特徴であるオメガフレームが見当たりません。
最初はカウルに隠れているのかと思い、他のアングルから撮影された写真をみても見当たらず「そんなバカな!」と思い調べてみたところ、オメガフレームは廃止されているとのこと。
こちらのTEDI H2からエンジンを強度部材として採用する手法がとられ、前後に取り付けられたステーからスイングアームが伸びる構造になっていました。
エンジン後方には2本のオーリンズ製TTXショックユニットが並んでおり、普通のバイクでは見ることのない光景が広がっています。
実は前後両方のショックユニットがそこに取付けられており、剛性メンバーとしても使われているそうです。
後方にフロントショックがあるのにフロントの減衰はどうやって行なっているのか?と思いましたが、車体下に沿った大きなリンクロッドを使ってショックユニットを伸縮させる仕組みになっているそうです。
メカ好きな私(国家2級ガソリン・ジーゼル整備士資格あり)としては、ぜひ生でどのようになっているか見てみたい!
今回ご紹介したTESI H2は、ビモータによる美しいデザインに日本が誇るカワサキの最先端スポーツモデルH2が融合した夢のようなハイエンドモデル。
気になるお値段は写真のプライスボードをご覧ください。
当然と言えば当然の金額ですよね(汗)
今回のブログを作成していて、ぜひ実車を見てみたいと思いました。
実車を見られる機会がありましたらPart2としてご紹介したいと思います。
今回はここまで!次回もお楽しみに。