寅年なら行かねば!屏風の虎を捕まえて見せます 京都 一休寺(ご朱印めぐり 第42回)
こんにちは。カイザーベルクびわ湖 支配人の岸です。
今日は毎年恒例となりました 干支にちなんだ神社仏閣を巡る「寅年なら行かねば!」シリーズをお届けします。
毎年恒例となっているこちらの企画記事ですが、正直今年はかなり悩みました。
なにせ滋賀県に寅年にちなんだ神社仏閣が思いつかず、気がついたら年明け...ということで行動あるのみ!
私が真っ先に頭に浮かんだ虎をご紹介しようと、滋賀県を離れて京都に行ってきました。
ひと昔前レッドバロン城陽で働いていたこともあり、ナビ無しで余裕で行けると向かったものの、時の流れは残酷なもの。
知らない高速道路(高速が延伸されていました)や綺麗な道ができており「んっ!?ここは何処だ」となってしまい 慌ててGoogle Map起動して迷子を免れ、やって来たのは京都府京田辺市にある「酬恩庵(シュウオンアン)」。
あのアニメでも有名な「とんち」の一休さんが晩年を過ごしたことから、通称「一休寺」と呼ばれる寺院。
立派な総門を抜けると、参道では一休さんがお出迎えをしてくれます。
石畳の参道には苔が敷き詰められておりとても良い雰囲気♪
お正月期間ということもあり華やかな飾りがあるのではと思っていましたが、落ち着いた雰囲気で風情があります。
入口に受付がありましたが、参拝料は中での支払いということでまずは参拝順路通りに庫裏へ向かいます。
こちらで参拝料を支払い、いつも通りご朱印をお願いしました。
今回は通常朱印2枚(酬恩・善哉・各300円),開山堂修繕寄付特別朱印(お守りつき・1,000円),令和4年新年限定朱印(600円)を頂戴することに。
こちらにはお土産やマスコットなども販売されておりました。
目が合い気になる子がいましたが、ご朱印をお願いしている間に参拝と見学をさせてもらうことにしました。
一休さん所縁のお寺ということですから、今年の寅はもちろんアレです。
少年期の一休さんは「神童」として知られており、私たちが知っているテレビアニメのように利発なお子様だったそうです。
最近はテレビ放送で「一休さん」が冬休みこども劇場のような形で再放送されることも無くなり、昭和生まれの方にしかわからないかもしれませんが...(汗)
そんな一休さんの有名な説話と言えば、江戸時代に作られた「一休咄(イッキュウバナシ)」に出てくる「とんち」の「屏風の虎退治」。
将軍 足利義満が出した無理難題を一休さんが「とんち」を使って切り返す有名なお話。
※お話に関してわからない平成生まれのお客様は「一休さん 虎退治」で検索してくださいね
こちらの一休寺ではそんな名シーンが蘇る場所が庫裏に用意されており、今回の目的の寅さんがこちら!
今回は最新の技術(?)で虎を屏風から取り出してみました。
黄色と黒の縞模様の虎が水墨画で描かれているのですが、モノクロながら色が見えるような立派な虎柄の描写と躍動感のある構図が素晴らしく、今にも飛び出してきそうな迫力があります。
目的の虎さんに出会えたところで、一休寺の見所である方丈庭園を見学。
こちらのお庭は方丈を中心に南庭(写真右上)・東庭(写真左下)・北庭(写真右下)があり、南庭では波紋の白砂が敷き詰められた江戸時代の禅苑庭園を楽しめます。
この後は本堂で「一休さんのようなとんちで難局を乗り切れるような知恵をお与えください」とお願いして広い境内を散策。
境内にはお正月には欠かせない南天の実(名前の音が「難を転ずる」に通じることから縁起木・火災除け・魔除けとして珍重されている)があちらこちらで見られ、日本庭園の緑の中に映えてとても良い感じ。
その他には一休さんの石像なども展示されており、絵馬掛所(エマカケドコロ)ではなんと!
テレビアニメの一休さんにも出会えてニッコリ♡
この他にもさよちゃん【奉行】,桔梗屋弥生【善哉】,母上さま(伊予の局)【莫作】,桔梗屋利兵エと蜷川新右エ門【衆善】などにも出会えました。
境内の奥にはとても綺麗なお庭があり、その中にはもうひとつの有名な説話「このはしわたるべからず」スポットがありました♪
もちろん説話通りに真ん中を歩いて渡ってやりました(笑)
そうして一休寺の境内のお庭や一休さんスポットを楽しんだ後は、ご朱印を引き取りに庫裏へ。
【通常朱印2枚】
左が善哉・右が酬恩
【開山堂修繕寄付特別朱印(お守りつき)】
※下写真にお守りの画像があります
【令和4年新年限定朱印】
少し目つきの悪い虎ちゃんがかわいい♡
ご朱印をお願いした時に、目が合い気になる子がいると言っていましたが、また目が合ってしまいました...
今回は寅年ということもあって屏風の虎さんが可愛らしいマスコットになって販売(1,500円)されており、タイトルの通り屏風の虎を捕まえるということ(言い訳)で連れて帰ることにしました(笑)
こちらの可愛い虎さんは人形作家であるmogaさんがひとつひとつ手作りされているもので、よく見るとみんな少しずつ表情が違うんです。
なんとも言えない訴えかけるような目にやられてしまいました。
今年の撮影のお供としてカメラバックにつけておこうと思います。
このような感じで寅年に相応しい、虎さんと一休さんの世界を楽しめました。
一休寺にはこの他にも、ブログの記事構成上ご紹介できなかった素晴らしいお庭や建物もあります。
皆さまも京都へツーリングに行かれた際にはツーリングルートに入れて立寄られてみてはいかがでしょうか?
今回はここまで!次回もお楽しみに。
【観光情報】
場所:京都府京田辺市薪里ノ内102
当施設からの距離 / 時間:72km / 約85分(※)・64km / 約80分(下道使用)
※名神・京滋バイパス・第二京阪道・京奈和自動車道使用
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:500円(駐車場代は別途300円必要)
ご朱印の場所:庫裏入口左側(お土産コーナーが併設されています)