辰年なら行かねば! 五千頭の龍が昇る聖天宮 (埼玉)
こんにちは。カイザーベルクびわ湖の長島です。
今回は埼玉県坂戸市にある日本最大道教のお宮「聖天宮」に初詣に行ってきましたのでご紹介します。
あけましておめでとうございます。
2024年も皆さんよろしくお願いします。
今回は年末年始休みを利用して私の地元である埼玉県に帰郷したので、今回ご紹介する「聖天宮」は埼玉県坂戸市にあるお宮になります。
聖天宮は中国台湾三大宗教(道教、儒教、仏教)の1つである「道教」の台湾系のお宮で、日々の道徳を重んじ、善行に報いる最高神「三清道祖」が本尊として祀られており、開祖は台湾出身の康國典大法師です。
この聖天宮は日本国内に現存する道教のお宮としては最大級の規模を誇り、豪華絢爛な造りをしているのでお正月にぴったりであり、今年の干支が「辰」なので龍に関わりがある場所を探していたところ、龍がたくさんいるお宮だと知ったので今年は聖天宮に初詣に行くことにしました。
まずさっそく聖天宮に到着すると大きな「天門」があり、門の上に龍を見つけました。
やはり台湾系のお宮ということで日本とは異なり、龍に色がついていてなんだか新鮮で驚きました!
龍はカッコイイですし、天門はお正月らしく派手で豪華ですね!
私は海外の神社や教会には行ったことはありませんが、子供の頃からカンフー映画が好きでよく見ており、聖天宮はそんなカンフー映画に出てくるような造りや雰囲気を感じられました♪
そして門の近くに寄って見てみると遠くからだと神々しく金色に輝いて見えた場所には獅子と神様がたくさん並んでいて驚きましたが、こんなに多くの神様が集まっているのならばパワースポットになっていそうですね!
天門にいる神様たちにお辞儀をして先に進むと「前殿」になります。
この前殿に来るとどうしてもカンフーの練習をしていそうな雰囲気を感じ、調べてみるとやはり、24式太極拳を毎週土曜日の早朝に行っているようです。
太極拳はヨガのように呼吸に集中してゆったりと動きますが、あの動きには魅了されますし、健康と同時に武術を身につけられるなんて魅力的ですね。
そして前殿の壁面には彫刻がたくさんされており、中央のガラス張りになっている場所の両サイドにある柱は「九龍柱」という名前で、一柱の岩から掘られた柱だと知り驚きました。
九龍柱は堀が深く立体的で迫力があり、この龍が手に持っているドラゴンボールみたいな玉も金色で豪華ですね!
この龍が持っているドラゴンボールみたいな玉が気になり調べてみると「如意宝珠」という名前で、絵画や工芸品などに描かれる中華風の龍は、手に持っていたり、口にくわえていることがあり、如意宝珠にはあらゆる願いを叶える力があるそうです。
今年は辰年なので龍を多くピックアップしていますが、他にも麒麟の彫刻や唐獅子の彫刻もあります。
また前殿の右端と左端に見えた塔には登ることができ、右が東側で「鐘楼」、左側が西側で「鼓楼」になります。
太陽が昇る東側にある「陽鐘」は始まりを表し、太陽が沈む西側にある「陰鼓」は終わりを表します。
3時になると陰から陽に転ずるタイミングで陽鐘・陰鼓が自動で鳴るようになっており、目の前で陽に切り替わる音を聞く事ができました。
他にも陰鼓の下には「陰」の力に打ち勝つ蝋燭を灯し、物事の順調と延寿を祈ることができたり、陽鐘の下には抱負を明記すると叶える勇気を授かることができます。
そのあとは下に降りて先に進むといよいよ「本殿」になります。
本殿の屋根にも龍と鳳凰が集まって来ていますね。
この本殿も色鮮やかですごく綺麗ですね。
下の方が陰になっていて見えづらいですが、中央にある彫刻は「九龍網」という名前で、先ほどご紹介した九龍柱と同じように一枚の岩から掘られた九頭の龍で、これは神様の「威令」と「恩恵」は全てを網羅するという意味があります。
九龍網の龍も手に如意宝珠を持っているのと口の中にも如意宝珠が入っています。
他にも本殿の壁面には龍の絵や三国志のような絵が描かれており、境内には五千頭の龍の装飾があることから、「五千頭の龍が昇る聖天宮」をキャッチフレーズとしています。
本殿では本場台湾の参拝を体験できるということで、その場にいるスタッフさんから参拝方法を教えて頂きながら作法を真似て参拝しました。
道教ではお願いごとをする時には、一つ一つを細かく報告することが大切だということで、私が乗っている車とバイクについて細かくお伝えして、最近ではロードバイクにも興味を持ちつつあるのでそのこともお伝えして、事故や災難がないよう「交通安全」をお願いしました。
こちらの本殿の天井はブラックホールのような造りになっており、これは「太極天井」という名で全ての始まりと宇宙の始まりを表しているそうで、渦を巻いて陰と陽に分かれるという意味だそうです。
この太極天井の渦の周りには龍が頭を出していて面白い造りになっていました。
最後に「寿金亭」という寿金(神紙)を焚く炉を見に行きました。
寿金亭の屋根にも龍がいて日本ではあまり見ないデザインと造りをしているので面白いですね。
聖天宮はとにかく龍が多く天門や本殿などが豪華絢爛で、台湾の宮大工が建造しているので、聖天宮に入ると日本ではなく台湾を旅行をしているかのようで楽しめました。
機会がありましたら皆さんも行かれてみてはいかがでしょうか?
今回の聖天宮のご紹介は以上です。
観光情報:宗教法人 聖天宮
住所:埼玉県坂戸市塚越51-1
拝観時間:10時から16時(年中無休)
拝観料金 : 大人500円
中学生250円
障がい者250円(同伴1名250円)
小学生以下無料(大人同伴必要)