辰年なら行かねば!第73回 長浜盆梅展〈~3/10(日)〉
こんにちは。カイザーベルクびわ湖 支配人の岸です。
今日は毎年恒例となりました長浜盆梅展に行ってきましたのでご紹介します!
今年は例年に比べて天候が悪く、公休日や定休日にもプライべートのイベント(機会があればまた後日)があったことで今年の長浜盆梅展にはなかなか足を運べていませんでした。
また、ここ数年は他のメンバーが盆梅展の取材をしていたこともあり久々の長浜盆梅展を観賞するべく長浜へ。
会場となる慶雲館に到着すると梅より先に竹が目に入りました。
「門松では無さそうだし何だろう?」と思い近づいてみると竹灯篭になっていました。そういえば夜間ライトアップイベントは竹灯籠とのコラボ展示がありましたね(汗)
門をくぐり中に入ると見頃を迎えた盆梅と様々な形の竹灯籠がお出迎えしてくれました♪
慶雲館の入口ではいつも通りの切絵の提灯とほんのり甘い梅の香り...
今年の入口でお出迎えしてくれたウェルカム盆梅?は今まで見たことのない「阿分保乃(アケボノ)」
右側の枝と思われる部分は太い幹が根元から割れその先の枝にも花がついている樹齢100年の立派な盆梅。
こちらの長浜盆梅展は約300鉢の中から開花時期に合わせて常時90鉢が展示されており、今回は開催時期後半に来たのでいつも展示されている盆梅とは違うものが用意されており、中に入るのが楽しみです。
それでは今年の盆梅展を楽しむために中へ。
慶雲館は明治時代に天皇皇后両陛下が休憩されるために建てられた尾張産の総檜造りの純和風の建物だけあって盆梅とマッチしていてとても風情があり良い感じ。窓の外に見える日本庭園も趣があります。
赤い絨毯が敷かれたお座敷には白梅・紅梅・しだれ梅など様々な盆梅が展示され、梅の甘い香りが充満しており初めてみる盆梅も多数ありました。
長く通っていますがなかなか約300鉢ある盆梅を制覇するのは難しそうです。
今回の観賞で一番良かったのは長浜盆梅展で展示されている中で最も歳を重ねている「不老」で樹齢はなんと400年といわれる全高2m40㎝の巨盆梅!
毎年お目にかかれる長浜盆梅展の名物盆梅なのですが、私が盆梅展に行く時期が早すぎるのか、または運がないのか足しげく通っているにも関わらず蕾だったり数輪咲いている状態しかみたことがありませんでしたが...
初めて満開の「不老」を見ることができました。
樹齢400年でこのように素晴らしい梅の花を咲かせるのですから、その名の通り不老長寿を感じさせる立派な盆梅でした。
当日観賞に来られていた方々もあまりの素晴らしさに足を止めるほどの存在感があります。ちょうど見頃を迎えていますので長浜盆梅展に行かれた際は見てみられてはいかがでしょうか。
この後はお座敷に展示されている種類や花の大きさも様々で可憐な梅の花を写真に納め、思う存分盆梅を楽しみました。
来始めの頃はイマイチよく盆梅の良さがわからなかったのですが、長く通っているうちに最近は盆梅の枝ぶりや花の付き方など盆梅を楽しむポイントが分かってきたように思います。
そして最後はお座敷の奥に設置された主役の盆梅展示へ。
今年も金屏風の床の間にいる「林光(リンコウ)」さんに会えると思いきや...
「えっ!?」
いつもの床の間が4面すべて「黒光板(クロコウバン)」に囲まれているではありませんか。
今年の主役盆梅は斜めに伸びた枝ぶりが美しい「蓬莱(ホウライ)」
周りには竹灯籠や竹ひご玉が配置され、黒い世界の中でリフレクションする様はまるで宇宙空間のよう...
見頃を迎えた「蓬莱」がライトアップされた黒い世界の中で浮き上がり、際立つことで自然と視線が盆梅にいってしまう素晴らしい展示でした。
本館展示の盆梅を思う存分楽しんだあとは、いよいよお待ちかねの新館で行われている切り絵作家 早川鉄兵氏とのコラボ展示へ。
今年のテーマは「辰年なら行かねば!」のタイトルにふさわしい「盆梅×龍」
新館の会場の壁面は全て金色になっており、会場全体を大きな切り絵の龍が取り囲む迫力満点の空間になっていました。
また一部の壁面にはプロジェクターで投影されたアニメーションする龍まで...
コンセプトは「琵琶湖に朝日が昇るなか空を駆ける龍がいる空間と島の盆梅」ということでしょうか?
波間には魚の切り絵があり入口に太陽と島が配置されていますので、私はそういう解釈で盆梅展示を楽しむことにしました。
明確な説明はなく、切り絵とテーマだけで早川鉄兵氏の世界を楽しめるのも新館コラボ展示の良いところです。
まず最初に目にとまったのは入口に展示されていた「雛沙(ヒナサ)」
一重咲き薄桃色の梅と白い幹が絹をまとった姿に見えることからお雛様をイメージして命名されたものだそうですが、背景の大きな鯉の切り絵に負けない盆梅の存在感が素晴らしく思わず見入ってしまいました。
会場の奥には天井まで届きそうな高さの白梅の枝垂れ梅に...
大小様々な趣のある盆梅が並び、壁面にいる大きな龍に負けない迫力満点の長浜盆梅展で展示されている中で最も重量(800kg)のある「芙蓉峰(フヨウホウ)」などを楽しむことができました♪
新館展示の中で特に気に入った盆梅がこちら。
輪違いという種類の梅で別名「思いのまま」。
一つの枝に紅梅と白梅が咲く珍しい品種で他の盆梅が大きいので小さく見えますが、普通にみて大きく樹齢もそれなりにあると思われます。
枝ぶりも良く枝いっぱいに紅梅と白梅咲かせており見応えがありました。
こちらのイベントでは盆梅に興味がなくとも個性豊かな盆梅がたくさん展示されているので気に入る(見入ってしまう)ものが見つかるのではないでしょうか。
最後は慶雲館の2階で盆梅や盆梅ひな壇を楽しみながら、切り絵の可愛らしいパーテーションで仕切られた盆梅カフェでお茶をし、帰りは樹齢200年の一重白梅「夢響(ユメヒビキ)」に見送られ会場をあとにして2024年の長浜盆梅展を楽しんできました。こちらのイベントは3/10(日)まで開催されています。近くには「黒壁スクエア」「長浜城」「海洋堂フィギュアミュージアム」「鉄道スクエア」など観光スポットがたくさんありますので滋賀に来られた際は長浜観光と一緒に「長浜盆梅展」を楽しんでみられてはいかがでしょうか。
ツーリングプランの参考にしてくださいね。
今回はここまで!次回もお楽しみに。
【観光情報】
●慶雲館
場所:長浜市港町2-5
当施設からの距離/時間:35km / 約55分
開催期間:3/10(日)まで
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:会期中は無休
駐車場:長浜駅西駐車場が四輪・二輪で利用可能(慶雲館の向かい側)