お花見大作戦 ~2024~(疎水・蹴上インクライン・南禅寺)
こんにちは。カイザーベルクびわ湖の木上です。
今回は琵琶湖第一疎水の桜を見に行きましたのでご紹介します。
琵琶湖疎水は明治期に京都へ水と物資を運ぶ全長約20㎞の運河として建設されました。
琵琶湖の水を京都へ流してくれているとなれば、京都在住のわたしとしては是非そのスタート地点を訪れておかねばならないはず。
と言うことで桜の名所の第一疎水へ向かいました。
満開近くを迎えた疎水トンネル手前の桜並木は流石に超有名ポイントで混み合ってましたのでバイクは少し離れた場所に置いて歩いて散策しました。
第一疏水の第一トンネル東口洞門あたりで七分咲位です、もうすぐ満開を迎えそうです。
ここが京都への水の旅の始まりです。
トンネル側から琵琶湖方面を望みます。
第一トンネルへ向かう水路の左右岸から桜の花が生い茂りまさに花のトンネルの様に見える定番のビューポイント。
疏水船が京都へ向けて出航待機しています。
かつては京都へ物資を運ぶための船として振るわっていましたが他の交通機関の発展により1951年運行中止となりました。
2018年観光船として復活し、大津から京都蹴上まで約8kmの区間を1時間かけて遊覧しています。
あれに乗れば疏水に沿って京都へ行けるのですが、今回はバイクで滋賀から京都へ疏水と桜を巡って行きたいと思います。
まず目指すは「小関峠」。
メイン道路のR1号線の逢坂越えを大関と呼ぶのに対し、町中を通らず北陸への近道を小関峠越えと呼ぼれています。
道端に小さな祠があり、ここが小関峠。見晴らしは良くないです。さらに別れ道を側道に入り暫く行くと...
シェルターみたいなものが現れます。
これは、縦に50m程掘下げ大津側と京都側に別れて疏水トンネル堀作業を行った重要ポイントだそうです。
更に進むと京都山科毘沙門堂側近くの疏水トンネル出口。
水路沿いには桜が植えられ憩いの場となっています。
もちろん、ここも琵琶湖疏水なのですが京都人はわたしも含めて「山科疏水」と呼んでいます、あくまで通称です。滋賀県民の方々申し訳ありません。
更に水路はトンネルに入り、次の出口は、
京都春の観光で賑わう岡崎公園蹴上のトンネル出口です。観光船が丁度トンネルから出てきました。
昔はここから先、疏水船は「インクライン」とよばれる南禅寺船溜までの高低差約36mを傾斜鉄道で運ばれていましたが、現在は廃止され線路跡が残されています。
疏水は更に北へ流れます。
南禅寺境内の水路閣へ辿り着きした。
水路閣は京都へ辿り着いた疏水の分線で主に御所への防火水路として宮内庁管轄の元設計されました。
南禅寺の景観を妨げないよう建築された水路閣は今も現役の水路として役立ち観光スポットとして人気を誇っています。
各所に行った事はあるのですが疏水沿いのルートを辿ったのは初めてでした。
みなさんにもポイントごとツーリングの参考にしていただければと思います。
【観光情報】
●琵琶湖第一疎水
場所:滋賀県大津市三井寺町17
当施設からの距離/時間:40㎞/約60分
●インクライン
場所:京都市東山区東小物座町
当施設からの距離/時間:50㎞/約80分