紅葉狩り 2024 ~西本願寺~
こんにちは。カイザーベルクびわ湖の木上です。
今回は京都市の西本願寺に行ってきましたのでご紹介します。
西本願寺は浄土真宗本願寺派のお寺になります。
京都駅から堀川通りを北に向かって行けばすぐ見えてくる立派な建物が西本願寺です。阿弥陀堂門は境内東側にあるふたつの門のうち北側にある門で、重厚で装飾もきらびやかな門です。
門をくぐり抜けると、
右側に阿弥陀堂と大銀杏が見えます。
まだ青い葉が残っていました。左側を見ると、御影堂(ごえいどう)と大銀杏。
こちらの銀杏はちょうど見頃を迎えていました。樹齢400年と言われていて京都市の天然記念物に指定されています。
西本願寺に火災があった時にこの銀杏が水を吹いて消火に貢献したという逸話から「水吹き銀杏」と呼ばれています。両御堂をつなぐ廊下もすごく荘厳な造りになっています。阿弥陀堂から御影堂をつなぐ廊下から見た大銀杏。銀杏の向こうには京都タワーが見えます。
現代的なデザインですが京都のシンボルにもなっています。渡り廊下の床をよく見てみると所々に面白いデザインが見受けられます。
これは長年の間にできた亀裂や穴を補修したもので「埋め木」と呼ばれています。
本来ならば丸や四角で良いのですが、大工さんの遊び心で様々な工夫が凝らされています。
扇形や徳利、富士山やハート型?まであります。
なかでもわたしが気になったのはこれで、ゾウさんを形どったものと思われます。
荘厳な建物のの中にこんな洒落っ気をきかせた大工さんの感性もおもしろいですが、それを許したお寺さんも素晴らしいですね。御影堂をしたから仰ぎ見るとやはり重厚感があります。
前面にある白い四角いものは屋根から落ちる雨水を貯める「天水受け」というそうです。
雨樋のようなものですね。後から作られたものと思っていたら御堂と同時に造られたそうです。
「天水受け」の下をよく見てみると、小さな像が四体見えます。
説明文にはこれは「天邪鬼(あまのじゃく)」だそうで、天災から建物を守るという祈りが込められているそうです。
なんで天邪鬼がこんな所に?と色々調べたら、
●天邪鬼はひとの反対のことをするので「天水受けに溜まった水はささえられないよね」と言われて逆にがんばって支えてる。
●天邪鬼はひねくれた性格なので上からの力(建物の重さ)に反発して下から力を加えて建物の均衡を保つ。
●仏様や四天王に退治されて心を入れ替えて世のため人のために働いた。
などのいろんな説があるようです。
1636年に建てられたと同時に愛嬌のある天邪鬼が四方を支えているため、数度の火災あったにもかかわらず延焼はまぬがれたのでしょう。
「埋め木」や「天邪鬼」など固いイメージのお寺の中にユーモアたっぷりのアイデアが盛り込まれているのは見ていても楽しくなります。
他のお寺や神社に行った時にもいろんなものが見つかるかもしれませんね。
駐輪場は境内北側の駐車場にオートバイは無料で止められます。
ツーリングの参考にしていただければと思います。
【観光情報】
●西本願寺
場所:京都市下京区本願寺寺前町
当施設からの距離/時間:50㎞/約90分