沼津漁港に行ってみよう! ~沼津深海水族館篇~
みなさんこんにちは。カイザーベルク城ヶ崎の脇阪です。
もうすぐ冬です!伊豆半島周辺は年間を通じて雪の少ない地域ではありますが、伊豆スカイライン北詰(熱海峠)や芦ノ湖・箱根スカイラインといった標高の高い地域は、場合によっては路面が凍結する恐れがありますので、ツーリングルートを計画する場合は、気をつけて下さいね。
さて、わたしは先日、沼津港エリアにできた新しい水族館、その名も「沼津深海水族館」に行ってきました!
今回はその様子をご紹介しようと思います!
沼津深海水族館は、沼津港の近い所に建てられた比較的新しい水族館で、今年でオープン3年目になるそうです。
水族館としての規模は小さめですが、その名のとおり深海、およそ水深250m以上の海で生息する生物に的を絞った水族館として注目を浴びています。
では入館!ちなみに料金は大人1名で1,600円(税込)です。
入り口付近は同じ類の生物でも、生息している場所の深さの違いでどのような違いがあるのかを比べた水槽が並んでいます。
光が当たる水深にいるものはカラフルで形も起伏が多かったりしますが、光が届かず水圧も強い深い海にすんでいるものは色が赤っぽい単色であることが多く、形もシンプルになっているのが特徴です。
さらに足を進めていくと、伊豆半島西部の深い海に生息する「キングオブ蟹」ことタカアシガニがいます。
写真では分かりにくいですが、冬によくお鍋で煮こまれたりしているズワイガニの何倍も大きいです。
ちなみにこのタカアシガニは食用にもなり、伊豆半島西部の戸田(へた)町ではタカアシガニを使った料理を提供する所もあるそうです。
けっこういいお値段がしますが…
この水族館には「深海の砂底の掃除屋」とも言われている世界最大のダンゴムシの仲間「ダイオウグソクムシ」もいます。
丸くなったらハンドボール大の大きさがあるんではないでしょうか。
また、別の場所には足の間に膜が貼ってある珍しいタコの仲間、「深海のUFO」こと「メンダコ」も展示されています(撮影禁止です。非公開の日もあります)
どちらもここ以外ではなかなかお目にかかれない極めて珍しい生き物です。
その他、別のフロアに行くと、かの「生きた化石」、すなわち何億年も前から姿を大きく変えずに生息していることで有名な「シーラカンス」の冷凍標本が展示されています。
剥製とは違う、生々しい存在感が強い印象を与えます。
そんなに大きくはない沼津深海水族館ですが、生命の始まりの場所でもあり、そして未だよくわかってないことが多い深海とそこに住まう生物をテーマとして扱うこの施設は、なかなか感慨深いものを来館者に与えてくれます。
ご興味のある方は、ぜひ訪れてみてください。
この周辺は漁港の近隣施設ということもあって、海産物を扱うおみやげ屋さんや食事処がたくさんあります。
伊豆土産選びもここでされてみてはいかがでしょう。
ではここで突発的に開催!「伊豆グルメ」コーナー!
今回は沼津深海水族館の近くにあったフードコート内で販売されていた「港ひつまぶし」(税込1620円)です!
ひつまぶしといえば愛知県名古屋市の名物で、刻んだウナギのかば焼きをまぶしたごはんに薬味を加えて食べ、さらにだし汁をかけてお茶づけのようにして食べるという料理です。
ここの「港ひつまぶし」は、様々な海産物を使ってアレンジしたもののようです。
食べ方の指南書がありますので、これに従って食べましょう。
まずはそのままです...乗せられている海産物はいわゆる「づけ」にして味がつけられており、それで十分箸が進みます。
では次に付け合せの薬味を加えてみましょう...すると味がまろやかになるのです。
この薬味の味噌はかなり甘めで、この港ひつまぶしの味の印象を大きく変えてくれます。
そして最後はだし汁をかけていただくのです!
うすい味の付いただし汁をかけて食べると、見た目はお茶漬けっぽいですが、味わいとしては雑炊に近いものがありました。
勢いよくかき込むのです!これがひつまぶし茶漬けの醍醐味!ごちそうさまです。
その他にも周辺には上部に展望台を備えた大きな水門「びゅうお」が存在しています。
もちろん展望台に登ることもできます(有料)
沼津漁港周辺は沼津深海博物館をはじめとした施設があり、ひとつの大きな観光スポットとして機能しているというような印象を受けました。
東名沼津インターからもさほど遠くはありませんので、沼津インターから東名に乗って帰路に着こうという方は、一度この沼津漁港エリアに立ち寄られてみてはいかがでしょう。