渓流と木漏れ日の秘境!会所の森・親水広場
みなさんこんにちは。カイザーベルク御宿・月の沙漠支配人の脇阪です。
今回は、当方より比較的近くにある穴場的観光スポットをご紹介します。
「房総半島ツーリング=海沿いの道」というイメージはなかなか覆しづらいものかもしれませんが、房総半島は内陸部の「山」を走るのも乙なものです。
実際この時期は、日を遮るもののない海岸道路を走るというのは直射日光直撃で非常に暑く、道の流れが良くない限りかなり酷だったりします。
しかし山間部の道を行けば、道路に差し掛かる木陰のおかげで暑さもだいぶおとなしく感じます。
今回はそんな房総半島の山間部の、知る人ぞ知る「秘境」ともいうべきスポットをご紹介します。
今回ご紹介するのは大多喜町の南西部にある「会所の森・親水広場」です。
「親水広場」という名称の通り、山間部を流れる渓流のほとりに遊歩道が設けられており、水の流れやせせらぎをごく間近で感じられるスポットです。
見ているだけでも暑さが抜けていく、この時期にはうってつけの場所です。
当方からは迷わなければ約40分で行けます。
国道128号線→県道82号線→県道177号線→県道178号線という順番で通っていくのですが、曲がるポイントが多いので文章での案内はかなりわかりづらいです。
詳細な位置は地図アプリなどでお調べいただくか、スマホがバイクに取り付けられる方はぜひ地図アプリのナビ機能を使用して向かわれることをお勧めします。
これは道中の県道178号線の写真です。
木陰が気持ちよく、気温も心なしか海沿いよりも和らいでいるように感じるのですが、ご覧の通り道は細く、クルマだと離合(すれちがい)ができない箇所も多々あります。
また、山間部の3けた県道ということもあってかなり曲がりくねっていて路面も荒れており、大型アメリカンだと通行に気を使うと思います。
逆にセローやCRF250Lのような軽量なオフロード車なら水を得た魚のごとく走れるでしょう。
目的地に到着しました。
会所の森・親水広場には駐車場を兼ねた広いスペースがあり、それが目印となっています。
目的の遊歩道はこの下を流れる渓流沿いにあります。
親水広場の案内看板です。
一部が災害か何かしらの事情で崩落しており、立ち入り制限がされているとのことです。
しかしこの看板近くの階段には通行規制線が張られている様子がないので、そこから下の渓流に下りてみることにしました。
ちなみに渓流に下りる階段はやや急なうえ、森の中ということもあって蜘蛛の巣が所々に張られていますので、歩きやすい靴と帽子があった方がいいでしょう。
ここが階段から降りてきたところにある親水広場です!
その名の通り穏やかな流れの沢には橋代わりの飛び石が並べられており、渓流の水とすごく近いところに足を踏み入れられます。
沢の水は上流ということもあって濁りや汚れは少なく、また基本的に遊歩道付近の沢は浅いので魚が泳いでいる様子も見られます。
もう少し歩いて行ってみました。
さすが山奥ということもあって、当方周辺や街中では見かけないような工事現場カラーのとても大きなトンボが水浴び(?)をしている様子も見られました。
さらに奥に進んでみました。
このポイントには木陰があり、渓流のせせらぎの音も相まってとても涼しくて心地よい気分になれます。
これこそがこの時期親水公園に訪れる醍醐味ともいえるでしょう。
ちなみにさらにこの奥へ歩いて行きましたが確かに遊歩道付近の土手が崩落した跡があり、歩くのは少し危険ということで引き返しました。
ここのところ この地域では雨がほとんど降っておらず、沢の水の流れはそう多いわけではありませんでした。
直近で雨が多く降った日があると、渓流に設けられた飛び石の上面近くまで沢の水が増えてより涼しさが増していたのではないかと思います。
さて、今回の「会所の森・親水広場」のご紹介はいかがでしたか?
実はこの場所は2016年に公開された小説原作の映画『夏美のホタル』のロケ地としても使用された場所としても知られています。
また、同映画にはヤマハのロングセラーバイク SR400も登場しています。
そんなこんなで知っている人・見たことがある人は多いかもしれないこの会所の森・親水広場ですが、実際訪れる人は少ないのか私が行った時でも他に人はおらず、非常に静かな自然の光景を楽しめました。
この非常に暑い時期に木陰と清流の織り成す涼しい光景を体感してみたいという方は、ぜひ この会所の森・親水広場を訪れてみてはいかがでしょう。
ただしお出かけの際は、足場が悪い所がありますのでお気を付けください。