隠れた避暑地?月崎トンネル
みなさんこんにちは。カイザーベルク御宿・月の沙漠支配人の脇阪です。
今回は、当方の近くにあるツーリングスポットをご紹介します。
最近 とあるバイク雑誌で房総半島ツーリングの特集が組まれておりました。
実際のところ私は房総半島のツーリングスポットにまだそんなに詳しいわけではないので、こういったものの存在は非常に助かります。
今回ご紹介するのは、千葉県市原市の南部に存在する「月崎トンネル」です。
残暑が厳しく、晴れていると当たり前のように30℃を超えるこの時期ですが、以前ご紹介した「会所の森 親水公園」同様 山間部にあり、訪れると涼しくてとても気持ちのいい場所です。
このスポットも、前述の雑誌の記事を見て知りました。
近場なので早速行ってみましょう。
月崎トンネルは市原市の南部にあり、当方からは約1時間で行けます。
様々なルートで行けますが、勝浦から伸びる国道297号線から県道172号線に入り、そこから月崎トンネル付近を通る県道32号線に入るというルートがわかりやすいでしょう。
途中でルート確認の為に立ち止まった、小湊鉄道「月崎駅」です。
時代を感じさせるレトロな駅舎が特徴です。
小湊鉄道は房総半島の山間部を通る単線の鉄道で、この鉄道の車窓からでないと覗けないすばらしい風景もあります。
時間と機会があったら一度乗ってみたいものです。
この付近にあるレジャー施設「いちはらクオードの森」に伸びる道の途中に、トンネルへ向かうための分岐があります。
ここがその分岐となる場所です。
かなり見落としやすいので注意しましょう。
注意書きの看板がいくつか立てられてあり、その内の1つに「この先林道行き止まりのため一般車通行不可」とあります。
結論から言うとまさにその通りで、通行禁止が明言されている大型車はおろか普通の四輪でも入るべきではない、というくらいこの先の道は細いです。
もちろんエスケープゾーンもない為、クルマで入って万が一対向車に出くわしたら すれ違いはできません。
かといってバイクだと大丈夫かといえばそういうわけでもなく、奥に行くほど路面が荒れてオフロードのようになるので、重いバイクほど不利になってきます。
オフロード,林道は走り慣れていない方、アメリカンなどの重量級や大型バイクに乗っている方は避けた方がいいでしょう。
ここの道路の走行は、各々の自己責任で行ってください。
私も自己責任で目的のスポットに向けて出発です。
最初は明るいですが、奥に進むにつれて樹木がうっそうと生い茂り、気温に涼しさが含まれてきます。
林道に分類されるこの道はご覧の通り細く、道路の両端は土手か下がった法面になっており、バイクでも降りて取り回しをしないと旋回できません。
このような感じの道が600mほど続きます。
そしてしばらくの間ゆっくり走り続け、ようやく月崎トンネルに到着!
「月崎トンネル」と呼ばれているトンネルはこの道に3つあり、そのうち2つは近いところに並んで存在しています。
月崎トンネルはいわゆる素掘りのトンネルで、土を掘って通れるようにしただけのトンネルです。
もちろん、ライトもついていません。
短いので、トンネルというより洞窟のようにも感じます。
正直あまり落ち着かないですが、中は暗くてひんやりしております。
最も奥のトンネルです。
このトンネルを抜けた先は行き止まりになっています。
ここが終点(?)ともいうべき所です。
一応舗装路面なのですが、人はおらず落ち葉や土が堆積しており、ほぼオフロードです。
バイクで切り返しをする時は、滑りやすいので注意しましょう。
周辺を見回しても、あるのはもはや獣道といっていいような通路と、(おそらく市営の)ハイキングコースの入口が存在しているのみです。
しかもそのハイキングコースは台風などの災害等で崩落しているということで、立ち入り禁止の規制線が張られていました。
そもそもこの道路は、そのハイキングコースを管理する為に入っていく道と聞いたことがあります。
しかし他ではなかなか見られない独特の光景を見られる場所ということで、ツーリングライダー等の間では知られているようです。
今回の月崎トンネルの記事はいかがでしたか?
まだまだ暑い時期が続くうえ、海では暑すぎる上に潮風の影響でバイクの手入れが大変になるので、ここ最近は涼しい山の中に入っていくスポットをご紹介するようにしています。
山の中のスポットはご覧のように日陰が多く、周りには木が多いので森林浴気分に浸れます。
ただし秘境とも言える山の中のスポットは、路面が悪い場合が多いのも事実です。
そういった場所の走行は、自分のバイクや運転技術と相談のうえ、自己責任で行ってくださいね。