気になるバイクをピックアップ!in御宿 vol.01 Vストローム1050XT 前篇
みなさん、こんにちは。カイザーベルク御宿・月の沙漠の森本です。
今回は先日ご案内したばかりの新コーナー「気になるバイクをピックアップ!in御宿」の第1弾です。
今回はスズキが今年の4月に発売したばかりのアドベンチャーバイク「Vストローム1050XT」をご紹介します!
プレオープン号と同じくスタッフのバイクですので、より詳しいインプレッションをお届けします!
まずは見た目ですが、かなり独特な見た目をしていますね。
昨年の発表当時から、Vストローム1050XTは「怪鳥」とネットでは呼ばれ始めていました。
「怪鳥」の名のルーツは、昭和63年に発売されたDR-BIGことDR750S/800Sに由来します。
その前身であるラリーモデルDR Zetaが「ファラオの怪鳥」と呼ばれており、その血を引き継いだDR750S/800SをモチーフにこのVストローム1050/XTもデザインされた為 同じく「怪鳥」と呼ばれるようになったのですね。
先代のVストローム1000/XT ABSは曲線的なデザインでしたが、今回のVストローム1050/XTは「怪鳥」の名にふさわしい直線的なデザインです。
少し話は逸れますが、皆さんは2002年に発売されたGS1200SSというバイクは覚えていらっしゃいますか?
21世紀に発売されたバイクとは思えない昭和チックなデザインは、なかなか忘れられないはずです。
時代逆行とも呼ばれるスズキのデザインセンスにスズキファンは胸ときめかせました。
そして新時代の令和に「怪鳥」という名でまた昭和に逆行するスズキ、たまりませんね。
ここからは詳細を見ていきましょう。
横からの写真を見てもわかる通り、アドベンチャーらしくフロントがボリューミーな設計になっています。
しかし さすがはVツインエンジンで跨ってみれば意外とスリム、850㎜というシート高から感じるほど足つきは悪くはありません。
私は身長179㎝ですが、標準シートでギリギリ両足がベタ足でした。
先代のVストローム1000/XT ABSまでは「軽いアドベンチャー」が売りだった印象ですが、今回のモデルでは車重が約20㎏増え やや取り回しが重くなってしまいました。
しかしながら排気量はほぼそのままに7馬力アップし、非力さは全く感じません。
Vストローム1050は、オンロード重視のスタンダードとオフロードも想定したXTの2モデルがあります。
先代のVストローム1000/XT ABSもスタンダードとXTの2モデル展開でしたが、どちらも同じグレード扱いでライダーの趣向でどちらかを選ぶ形でした。
しかし、今回のVストローム1050/XTではXTが上位モデルとなり、スタンダードには無い様々なオプションが最初から搭載されています。
・LEDウィンカー(写真左上、スタンダードはバルブ)
・工具不要の11段階可変スクリーン(写真真中上、スタンダードは工具要の3段階)
・専用デザインミラー(写真右上、スタンダードは従来のスクエア型)
・ナックルガード(写真左下)
・アクセサリーバー(写真真中上)
・アンダーカバー(写真真中上)
・センタースタンド(写真真中上)
・スポークホイール(写真右下、スタンダードはキャストホイール)
・高さ調整機能付きシート
・ネガポジ反転メーター(黒地に白字、スタンダードは白地に黒字)
・クリアテールランプレンズ(スタンダードは赤)
・12V DCソケット
・サイドケースアダプター
・2段階調整ABS
・クルーズコントロール
などなど盛りだくさんの機能が標準搭載されています。
もちろんスタンダードモデルにもキャストホイールをはじめLEDヘッドライトやUSBソケット等 数多くの電子制御が搭載されています。
XTが装着している外装も一部オプション設定されていますので、スタンダードモデルをXT化させることも可能です。
ここまで多くの装備がされていて、差額が88000円というのはかなりリーズナブル。
スズキが「ぜひXTを買ってくれ!」と言っているかの様です。
ホイールの違いやカラーリングなどのデザイン面での違いから必ずしもXTが完全上位モデルとは言い切れませんが、XTがお得であるということは間違いないでしょう。
前述した工具不要の11段階可変スクリーンのお話も。
ヘッドライト上にあるシルバーのノブを上にあげると、50㎜の範囲で自由に高さ調整ができます。
高さを一番下にしていると上半身を、一番上にしていると頭や顔も防風効果を受けられます。
横幅はやや狭く、腕や肩には風が少し当たってしまう印象でした。
また、スクリーンの裏にはアクセサリーバーが搭載されていますが、振動の影響を受けやすいのか走行中によく揺れます。
スマートフォンやナビ等を取り付ける場合は金属製などの頑丈なホルダーでないと見にくかったり、ずれたりする可能性がありますのでご注意ください。
最後にシートのお話です。
XTモデルには2段階の高さ調整ができるシートが標準搭載されています。
ライダーの体格に合わせてシート高を2㎝高くできます。(写真は標準の高さ)
ただワンタッチではなく工具が必要で、出先で気軽に高さ調整はなかなか難しいですね。
幅は非常に広く、数時間走ってもお尻は痛くならず非常に快適です。
リアシートも同じく広く、タンデムバーも頑丈に取り付けられているのでタンデムツーリングも楽々だと思います。
オプション設定でシート高が標準より3㎝低いローシートも販売されていますので、足つきに不安がある方はそちらの選択肢もありだと思います。
以上が前篇です。
後篇ではメーター周り,スイッチ回り,電子制御,走行時の印象をお伝えします。
後篇でまたお会いしましょう!