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気になるバイクをピックアップ! スズキ・GSX-S1000GT(2022年式)後篇

みなさんこんにちは。カイザーベルク御宿・月の沙漠支配人の脇阪です。

今回は、「気になるバイクをピックアップ! スズキ・GSX-S1000GT2022年式」の後篇をお送りします。

同メーカーの人気車種であるストリートファイターネイキッド「GSX-S1000」のビッグマイナーチェンジに合わせて「GSX-S1000F」から形と名前を変えてデビューしたスポーツツアラー「GSX-S1000GT」ですが、前篇では主に外装についてスポットを当てました。

後篇ではメカニズムや機能的な面についてご紹介していこうと思います。

まずはメーターです。

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メーターは大きく変わり、コンパクトなモノクロ液晶メーターから高精細で多機能な6.5インチフルカラーTFT液晶メーターへと変更になりました。

このメーターは、スズキ二輪車初導入となる、二輪専用アプリ「SUZUKI mySPIN」に対応。アプリをスマホにインストールしディスプレイと連携させることで、メーターとバイクのスイッチボックス経由でスマホの操作が可能となり、スマホをポケットなどにしまっておいてもメーター上でスマホの連動機能を操作できます。

例えばこの「SUZUKI mySPIN」を使用すればスマホに録音した音楽をブルートゥース経由でヘルメットのインコムに飛ばす際、飛ばしたい曲のタイトルをメーターに表示させて左側ハンドルのスイッチボックスで選択/実行ということもできます。

また、スマホのマップアプリがあれば、液晶画面の広い範囲に表示させることで、現在位置の表示やルート案内も可能となります。

他にも電話機能やカレンダー/スケジュール確認機能も使用できます。

スマホと同等のサイズで、視線移動も少なくて視認性もよく、何よりハンドルから手を放さずにスマホの機能が使用できるのは大きなメリットです。

まさにクルマでいう所の「ディスプレイオーディオ」ですね。

それらの操作を行うのは主にこの左ハンドル側のスイッチボックスです。

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スイッチボックスもメーターの多機能化に合わせて新造されました。

新たに上下左右4方向に入力が可能になった円形のスイッチが特徴で、これによりメーター上でも項目を自由に選択できます。

また、前述のスマホアプリ「SUZUKI mySPIN」でメーターとスマホを連動させた際、その操作もこちらのスイッチボックスで行えます。

ちなみに右下に見えるグレーのスイッチはクルーズコントロール用の速度調節スイッチです。

右スイッチボックスは左に比べてシンプルです。

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キルスイッチ兼用のスタータースイッチ、ハザードスイッチ、クルーズコントロール作動用スイッチが設けられています。

スタータースイッチは始動時押し続けなくても一回ポンと押すだけでエンジンがかかる「スズキイージースタートシステム」が搭載されています。

また、電子制御スロットル(ライドバイワイヤ)が装備されてるので、通常のスロットル操作の他、トラクションコントロールやパワーモードの状態などから適切なスロットルバルブの動かし方をコンピューターが考え、実際に作動させてくれます。

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カウル左側にはシガーソケット...ではなく、USBコネクターがあります。

主にスマホの充電に便利です。

マフラー周ですが、GSX-S1000Fとそう大きくデザインは変わりません。

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しかしエンジンはS1000Fに比べてだいぶ手を加えられています。

エンジンそのものは、スズキのGSX-R1000史上最高傑作と言われるK5(GSX-R1000 2005年式)に搭載されていた当時新設計の998㏄水冷並列4気筒DOHC4バルブエンジンをベースに、スポーツ性と扱いやすさを両立させるチューニングを施したものです。

最高出力は150ps/11000rpm、最大トルクは10.7kgf.m/9250rpmです。

そして前述の通りS1000GTになるにあたり電子制御スロットルバルブが設けられ、車体各所に設けられたセンサー類などから得た情報を判断してより緻密なエンジン制御を可能にしています。

また、この電子制御スロットルを活かし、

・エンジン出力の変更

・ホイールスピンを抑える

・クラッチ操作をせずにシフトアップ/ダウンが行える

・クルーズコントロールシステム

といった機能の搭載が実現しています。

シート周りです。

(ベルトはオーナーさんが個人で付けられたものです)

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前篇でも触れた通り、S1000GTのタンデムシートはS1000に比べて座面が広くグラブバーも用意されているためタンデムがしやすくなっています。

また、タンデムシート下にはETC2.0車載器が搭載されており、S1000GTを納車してすぐに高速道路も楽に乗り入れることが可能です。

もちろん、ETC2.0の作動状態は多機能メーターの液晶部分で確認できます。

フロント足回りです。

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ブレーキキャリパーは高級ブレーキシステムの代名詞ともいえるブレンボ製のラジアルマウントタイプです。

また、前後ホイールには回転速度センサーが装着されており、前後の回転速度に不自然な差が生じた場合はトラクションコントロールシステムを作動させてエンジンの出力を弱めたりするなど、ハイテク装備の制御に一役買っています。

フロントフォークはフルアジャスタブル。

フロントフォークの沈み方や伸び方、また跨ったときの沈み込み量などを自由に調節できますので、同じく調節ができるリアのダンパーと併せて好みの仕様にしてみましょう。

今回の「気になるバイクをピックアップ!」GSX-S1000GT篇はいかがでしたか。

何度か触れている通りS1000GTは実質先代のS1000Fの後継機ともいえる立場ですが、スズキのS1000GT開発スタッフは、S1000GTはS1000Fとは違う新しいモデルという考えで作っていったということがあると雑誌の記事で語られていました。

S1000と共通部品が少なく、代わりに新開発の多機能フルカラー液晶メーターやスイッチボックスを与えられているのがその証と言えるかもしれませんね。

極端なパフォーマンスやスペックで見栄を張るわけでもなく、また何かに極端に特化した一面があるというわけでもないのですが、その代わりに多くのライダーがバイクに求めているツーリング時の快適性や不満の無い運動性能といったものは高い水準で集約されており、それがGSX-S1000GTの様なリッターサイズのスポーツツアラーの人気に繋がっているのでしょう。

それでは今回はここまでです。

ご覧いただきありがとうございました。

また次回の「気になるバイクをピックアップ!」のコーナーもお楽しみに!

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